具体的には「トロッティング」を行うことは前回の通りです。
まず、キッカケとなった話をいたします。
次に「トロッティング」ついて簡単な説明です。
◆1 キッカケ
まず、普段から自分は走ることは全くなく、
もっぱら身体の使っての移動は、歩くか自転車です。
全く走らないというのは、ジョギング的な意味合いで
中・長距離を走らないということであって、
少し急ぐときに僅かな距離を小走りする程度です。
もともと喘息が若干あり、心肺能力が高くないので
長距離を走るということは苦手で敬遠してます。
そんな自分が、年明け早々に兄のジョギングに付いていったところ、
まだ心肺能力的には大丈夫な速度で流しているのですが、
ジョギングの上下動の負荷(衝撃)に正直驚きました。
ある意味で、その衝撃は身体に対する「ゆる」として作用するのですが、
今の自分には、それは若干強すぎるものだと判断しました。
具体的には、肋骨を揺さぶられることで肋間筋がわずかに痛むので、
「うわ~俺の肋骨固いじゃん!?」と気づかせてくれましたし、
もうちょっとソフトな段階が今の自分に合っているな~と
走りながら『トロッティング』のトレーニングがあることを
思い出していました。
そして段々と心肺能力が追いつかなくなってきて苦しいので、
途中で歩きを入れるのですが、そこでまた驚きがありました。
「あれ!?走るに比べて歩くって、すっごい気持ちいい。快適!」
これは歩いて呼吸がラクだから気持ちいいという意味ではなく、
歩きの運動自体が、走りと比較して圧倒的に快適で気持ちいいのです。
理由としては、ゆるウォークで快適に歩くことを7年近く
続けてきたことで自分の歩きの質が相当上がっていたのですが、
走ることは全くしないから走りの質はほぼ高まってはおらず、
その落差が如実に現れたものと解釈しています。
このように自分の弱点・肋骨のゆるみ不足が分かったことと、
歩きが相当に上達していたという驚きと嬉しさはありますが、
それに比べてたら走りが下手くそじゃん(笑) と。
課題の浮き彫りと、上達意欲が湧いた結果、
「トロッティング」のトレーニングをすべき段階だと判断したのです。
◆2 トロッティングについて
トロッティングは走らない走りのトレーニングです。
陸上競技界でも補助練習として取り入れられていますが、
私が行うのは高岡英夫が独自に開発したものです。
詳しくは、「丹田・肚・スタマック」高岡英夫著
第4章 走法 にあります。
詳細を全て書くわけにはいきませんが、かいつまんで
トロッティングの位置付けや、自分がピンときた所を
簡単に記します。
・トロッティングの位置付け
楽軸中立<軸タンブリング<歩法<トロッティング<走法
(いきなり走っても、本当に正しい身体使いは身につかないほど、走ることはあまりに難しい。十分に歩法までを身に着けてから、トロッティングに挑戦すべきとの事。)
走りは運動の基本である歩きをより難しくしたもの、歩きにより負荷をかけたものです。人間はより難しい技や動きをさせられると、自分の身体、身体意識、身体運動における欠点をより増幅させてしまします。
~中略~
その克服に努めれば、身体、身体意識、そしてすべての身体運動の改善に拍車がかかる。ここに走ることを専門としない人が、走法のトレーニングに取り組む意味があるのです。
(p.123抜粋)
重要な身体運動構造を持った運動科目をものにするには、確実にできることを押さえながら、自分にとって少し厳しいことにも挑戦していくという上達科学の法則があります。
~中略~
きちっとした観察眼を持ってトレーニングすることが必要です。
(p.142抜粋)
他にも、p.144の価値の選択の問題からくるトレーニングの取り組み方によって、上達の分岐に関わる話は、とても興味深いです。
本を読み返すと、走りながら感じていたことと多くがマッチし、
トロッティングに取り組むべき時期だなと改めて思いました。
いずれにせよ、立つこと(楽軸中立)や歩くことが基本であることは
間違いないので、それを大事にしながらトロッティングに励み、
自分の弱点を克服していきたいと思います。
いずれ走ることが歩き並に快適になってきたら
どんな感じになになるか楽しみです。早くても数年かかるでしょうが。
弓にも、どんな効果がでるやら♪
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